タンダコンピュータ連載コーナー2024年5月31日号の予告
第195回 データリポジトリのリレーションシップ
今回は、Magic xpa 4.7から新機能として搭載された「データリポジトリのリレーションシップ」について解説します。
この機能は、Magicの開発効率がそれ以前にくらべて5倍ほど上がるという新機能です。例えて言うと、それまで50分くらい掛かっていたようなプログラミング作業が、わずか10分で終わるという優れものです。クラサバ、RIA、WebClientに共通して使用できます。
たいへん優れた機能でありながら、この新機能の使い方がよく分からないというマジシャンが多いようですので、本号ではこれについて詳しく解説してまいります。「目から鱗」になります。
画面1は、よくあるパターンの伝票入力画面です。ここでは請求書入力画面となっています。
画面1 よくあるパターンの伝票入力画面
このプログラムを作るには、通常、次のような工程が必要となります。
1. ヘッダー部分の親タスクと明細部分の子タスクを2階層のタスクで構成する。
2. 親タスクと子タスクはサブフォームで連結し、1対N(ヘッダ対明細)のリンク構造とする。
3. 1対Nのリンクは請求書番号で紐付けるものとする。
4. 親タスクでは、取引先コードをもとに取引先マスターに1対1でリンクを張り、会社名や電話番号を取得する。
5. 子タスクでは、商品コードをもとに商品マスターに1対1でリンクを張り、商品名や単価を取得する。
これらの工程は、Magic歴10年くらいのマジシャンであれば目を閉じていても行えるような作業なのですが、Magic初心者にとっては結構、骨の折れる工程となります。また仮にその工程に慣れたとしても、毎回、時間の掛かる作業になることに変わりはありません。
今回ご紹介する「データリポジトリのリレーションシップ」機能は、これら一連の作業をたった1回のAPGの起動により、全自動で行えるようにしたものです。
したがって、ベテランのマジシャンにとっては単純作業の短縮につながり、マジック初心者にとっても、初日から活用できる便利な機能となっています。
では早速、その使い方について解説してまいりましょう(後略)。
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Magic 連載の次号「データリポジトリのリレーションシップ」の目次です。
1. 開発効率が5倍は上がる!
2. 請求書入力プログラムのサンプル
3. ベテランにも初心者にも朗報
4. データ設計のサンプル
5. 請求書と請求書明細の関係
6. 取引先マスターとの関係
7. 商品マスターとの関係
8. プログラムの自動作成
9. 利用する項目と関係性の選択
10. 出来上がったプログラム
11. ちゃんと階層構造になっている!
12. プログラムの実行
13. あとはフォームのレイアウト調整だけ
14. RIAでもWebClientでも利用可能
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